
ベンメリア遺跡はラピュタの世界?見どころ・効率よく観光・行き方・チケットまとめ
カンボジア・シェムリアップ近郊にあるベンメリア遺跡は、アンコール遺跡群を代表する寺院のひとつ。崩れた石造りの建物を巨大な樹木が包み込む幻想的な景観から、「まるでラピュタの世界」と話題になり、日本人旅行者にも人気の観光スポットです。手つかずの遺跡として有名ですが、以前よりは遺跡を保護しつつ安全に回れる木製のデッキが整備され、快適に見学できるようになりました。

入場方法も以前より便利になりました。ベンメリアはアンコールパスで入場できるほか、2025年1月からはベンメリアだけを観光したい方向けに「単独入場チケット(10USドル)」も販売開始。旅行プランに合わせて選べるようになっています。
「アンコール遺跡とまとめて巡りたい方」も「ベンメリアだけを行きたい方」も、より柔軟に観光の計画を立てられます。この記事では、ベンメリア遺跡の歴史や見どころをはじめ、所要時間、チケットの選び方、ベストシーズン、観光の注意点まで徹底解説。初めて訪れる方はもちろん、観光スケジュールに迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
1.ベンメリア遺跡とは?「ラピュタの世界」と話題の人気スポット
2.ベンメリア遺跡の歴史
3.ベンメリア遺跡の見どころと観光
4.ベンメリア遺跡の入場可能チケットや値段
5.ベンメリア遺跡のベストシーズン
6.ベンメリア観光を含むシェムリアップ旅行の人気モデルコース
7.まとめ
ベンメリア遺跡とは?「ラピュタの世界」と話題の人気スポット
ベンメリア遺跡は、シェムリアップ中心部から東へ約40kmに位置するアンコール遺跡群のひとつです。市内から1時間弱、シェムリアップ・アンコール国際空港(SAI)から約30分の場所にあります。また、正式には世界遺産「アンコール」の構成資産であり、ラピュタの世界観を感じられる遺跡として、近年特に日本人の間ではアンコールワットに次ぐ人気スポットとして注目されています。

ベンメリア遺跡最大の特徴は、修復を最小限にとどめていること。
巨大な砂岩が崩れ落ち、その上を何百年もかけて育ったガジュマルやスポアンの木々が覆い尽くす景色は、まるで自然と遺跡が一体となったような幻想的な世界です。
その雰囲気から、日本人の間では「『天空の城ラピュタ』のモデルでは?」と言われることもあります。公式にモデルと発表されているわけではありませんが、苔むした石造りの建物や森に飲み込まれた神秘的な景観は、ラピュタの世界を連想させるとして多くの旅行者に親しまれています。アンコールワットが「完成された美しさ」を楽しむ遺跡なら、ベンメリアは「時が止まったような遺跡の姿」を体感できる場所。両方を訪れることで、異なる魅力を味わえます。

ベンメリアへは、トゥクトゥクまたは車でアクセスするのが一般的です。片道約1時間弱の移動となりますが、道中にはのどかな田園風景やローカルな村々が広がります。空港前後で荷物が多い方や快適さを重視するなら車、カンボジアらしい景色や風を感じながら移動を楽しみたい方にはトゥクトゥクがおすすめです。
ベンメリア遺跡の歴史
ベンメリアは11世紀末から12世紀初頭、あのアンコールワットより少し前の時代に建設されたと考えられています。
寺院を建立した人物については諸説ありますが、アンコールワットを建設したスールヤヴァルマン2世と同時代に造営された可能性が高いとされています。当初はヒンドゥー教(ヴィシュヌ神)の寺院として建設されましたが、その後は仏教寺院としても利用されたため、遺跡内には両方のモチーフのレリーフが残されています。

「ベンメリア」はクメール語で「蓮(はす)の池」という意味があり、寺院を囲む環濠(お堀)には、現在でも雨季になると美しい蓮が花を咲かせることがあります。「幻の遺跡」と呼ばれる理由でもありますね。また、崩壊した姿のまま長い間ジャングルの中で眠っていたため、修復の手がほとんど入れられていません。1990年代以降に本格的な調査が開始され、周辺の地雷撤去が進んで、私たち外国人旅行者が安全に観光できるようになったのは2001年以降のことです。
ベンメリア遺跡の見どころと観光
🌿 森に埋もれた幻想的な景色

ベンメリア最大の魅力は、自然と遺跡が共存する景観です。
巨大な木の根が石壁を抱え込み、崩れた回廊の上には苔が広がっています。修復された遺跡では味わえない"ありのままの姿"を見ることができます。写真映えするスポットも多く、朝や夕方は柔らかな光が差し込みます。また、雨上がりはより幻想的な雰囲気になります。
🌿 美しいレリーフ

崩壊した遺跡に目を奪われがちですが、繊細なレリーフも見逃せません。ナーガ(蛇神)や神々の彫刻、花模様など、保存状態の良い装飾も多く残っています。ガイドさんと観光すると、彫刻に込められた意味や歴史を知ることができ、より楽しめます。
🌿 木製デッキが整備され、安心して観光できる

以前は歩きにくい場所や不安定な場所も多くありましたが、現在は遺跡を保護しつつもに、観光客が安全に見学できるよう木製デッキが整備されています。ただし、一部には石段やデッキを降りて歩く箇所もあります。特に雨季は石や木製の階段、苔が生えた場所が滑りやすくなるため、歩きやすいスニーカーなど滑りにくい靴で訪れるのがおすすめです。
🌿ベンメリア遺跡内の観光ルート

ベンメリア遺跡は、まるで迷路のようですが、基本的には木製デッキに沿って進めば、一周できるルートになっています。現地に着いた後、駐車場に近い南側の入口から入場します。基本的にはドライバーやガイドの方が教えてくださります。また、トイレはチケットセンター付近にあるので、観光前に済ませておくと安心です。
遺跡内は木々に囲まれているため、日中に訪れると日陰も多く避暑地にもなります。写真を撮りながらゆっくり散策できるのもベンメリアならではの魅力です。
🌿観光の所要時間と入場可能時間

ベンメリア遺跡の見学目安時間は約1〜1.5時間です。
ガイドさんをつけたり、写真を撮りながらゆっくり回っても2時間ほどあれば十分楽しめます。
また、ベンメリア遺跡の入場可能時間は6:00〜18:30です。
シェムリアップ市内からは片道約1時間弱かかるため、時間に余裕を持って出発しましょう。
ベンメリア遺跡の入場可能チケットや値段
現在、ベンメリア遺跡へは「アンコールパス(共通入場券)」または「ベンメリア単独チケット(10ドル)」のどちらでも入場できます。
アンコールワットなど他の遺跡も観光するならアンコールパス、ベンメリアだけ訪れるなら単独チケットがおすすめです。
💡 ベンメリアのチケット制度はいつから変わった?
・2020年1月まで:ベンメリア単独チケット(5ドル)
・2020年1月から:アンコールパスに統合され、単独チケットが廃止
・2025年1月〜現在:ベンメリア単独チケット(10ドル)が復活。アンコールパスも引き続き利用可能。
🎟️ チケットの種類と料金(2026年現在)
① アンコールパス(共通入場券)
アンコールワットをはじめとするアンコール遺跡群に入場できる共通のパスです。
・1日券:37 USドル
・3日券:62 USドル(1週間以内に3回利用可能)
・7日券:72 USドル(1ヶ月以内に7回利用可能)
② ベンメリア遺跡単独チケット
ベンメリアだけを訪れる方向けのチケットです。
・料金:10ドル
🤔 どちらを選べばいい?
アンコール遺跡と一緒に観光するなら「アンコールパス」がおすすめ
ベンメリアも対象に含まれるため、追加料金なしで入場できます。アンコール遺跡を数日に渡り観光するなら3日券。1日でアンコール遺跡群もベンメリアも巡るなら1日券を購入でお得にチケットを活用。

ベンメリアだけ訪れるなら「単独チケット」がおすすめ
「アンコールワットには以前行ったことがある」「空港への行き帰りにベンメリアだけ立ち寄りたい」という方は、10ドルの単独チケットが便利です。
また、ベンメリアとあわせてコー・ケー遺跡群などアンコールパス対象外の遺跡を巡る場合も、単独チケットを利用すると無駄なく観光できます。
🛒 チケットの購入方法
チケットは「現地」と「ネット(事前)」のどちらでも購入可能です。
① オンライン購入(おすすめ)

事前に公式サイトで購入しておけば、QRコードで簡単に入場できます。アンコールパスまたはベンメリアチケットの選択が可能です。
② 現地購入
・アンコールパス:アンコール・チケットオフィスで購入。
・ベンメリア単独チケット:現地購入する場合は、ベンメリア遺跡入口の手前にある「Beng Mealea Ticket Office」で購入します。チケットオフィスは遺跡入口のすぐ手前にあり、車やトゥクトゥクで到着すると必ず通る場所です。
⚠️ チケットの購入の注意点
ベンメリア遺跡のチケットカウンターではアンコールパスは購入できません。
アンコールパスを利用する場合は、事前にオンライン、またはシェムリアップ市内のアンコール・チケットオフィスで購入しておきましょう。
※子供12歳下無料(パスポート提示)。
※オンライン購入は前日23:59までに購入する必要あり。
※チケットセンターはクレジットカード、現金、QR決済が利用可能。
📍 アンコール・チケットオフィス
https://maps.app.goo.gl/uCCg64uyBEEmbzxM8
📍 ヘリテージウォーク
https://maps.app.goo.gl/stS8qXrz64CMzBEU7
📱 オンラインはこちら
https://www.angkorenterprise.gov.kh/jp
ベンメリア観光のベストシーズン
カンボジア旅行のベストシーズンは11〜2月の乾季と言われています。
乾季の中でも気温が比較的低く過ごしやすく、晴天の日が多いため、青空と遺跡の美しいコントラストを楽しめます。初めてベンメリアを訪れる方にもおすすめの季節です。一方で、5〜10月の雨季はベンメリア遺跡ならではの魅力があります。雨季はグリーンシーズンとも呼ばれていて、緑の生命力を感じられます。雨によって森の緑が一層鮮やかになり、苔むした遺跡がより幻想的な雰囲気で、より一層「ラピュタの世界」を思わせる景色が広がります。
また、シェムリアップのローシーズンでもあるため、航空券やホテル代が比較的リーズナブルになったり、人の少ない遺跡を楽しむことができます。
ベンメリア観光を含むシェムリアップ旅行の人気モデルコース
ベンメリアはシェムリアップ市内から少し離れているため、他の遺跡と一緒に行くことができるツアーで訪れるのが効率よく観光できるのでおすすめです。
特に人気なのが、
・アンコールワットやアンコールトムなどのアンコール遺跡群と組み合わせるプラン
・到着日や帰国日に空港送迎とセットにするプラン
・バンテアイスレイ遺跡とセットで行くプラン
・コーケー遺跡とセットで行くプラン
です。
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まとめ
ベンメリア遺跡は、アンコールワットとはまったく異なる魅力を持つ人気観光スポットです。
森に包まれた幻想的な景色や、修復されていない遺跡ならではの迫力は、一度訪れると忘れられない体験になるでしょう。
アンコールパスでも入場できるため、アンコールワット観光と組み合わせれば効率よく世界遺産を満喫できます。
シェムリアップ旅行を計画している方は、ぜひベンメリア遺跡も旅程に加えてみてください。
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